悪徳不動産事業者やブローカーだけの責任ではない!不正融資・詐欺事件の根幹はアプラス とARUHIであった

2021年4月4日

悪徳不動産事業者やブローカーだけの責任ではない!不正融資・詐欺事件の根幹はアプラス とARUHIであった

 私がサブリース契約を急に打ち切りにされてから、弁護士へ相談した時の実際の返答をお伝えします。サブリース会社は通常転借料と賃料の差額で利益を得るところ、当初から転借料より高い賃料を設定しているというのはおかしいので 、初めから不動産会社とサブリース会社が一体となって、今回のスキームを描いたということで 、不動産会社とサブリース会社に対して損害賠償請求を行うことも考えられます。そのうえで、不動産については任意売却を試み 、差額については金融機関に対して、損害賠償請求が得られればそれで支払う、損害賠償が難しくても可能な範囲で分割払いをしていくということで交渉を行っていくことになります。もっとも、損害賠償を求めて訴訟提起をしても、時間がかかるうえ、必ず勝訴できる話ではないため、金融機関から残金の返還を求めて訴訟提起がなされるリスクはあります。


 
 というように、世間や実態を知らないうちはブローカーや不動産会社へ矛先を向けるのが一般的です。しかし、当サイトのブログで触れている通り、アプラスの報告書やARUHIの報告書にはツッコミ所満載です。返済比率表のばら撒き、2倍近い物件評価、改ざんされた収入証明書のコピーでの審査、抱き合わせの高金利サポートクレジット契約など、金融機関もグルとなったスキームであると言えます。同じ不動産投資の詐欺に遭われた方や賃料や物件の改竄等があった場合には不動産会社だけでなく、そのブローカーや仲介会社、融資先の金融機関全てに疑いの目を向けることを今回の件を通して思い知らされました。